
| 週刊三軒茶屋 第55号 著作:フジモリ 公開日:2005/07/17 フジモリの中欧旅行記(ブルノ〜プラハ編その1) |
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フジモリ 「さて、フジモリの中欧旅行も5日目、第3部に突入するわけですが」 舞奈 「第3部ね!スターダストトラベラーズね!」 メージャ 「それは荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」第3部のサブタイトルだろ。微妙に合っているので突っ込みづらいけど」 舞奈 「うーん、いつもながらの説明突っ込み。しんどそうね」 フジモリ 「いや、でも、こういった「ボケの正確な説明」って意外と重要だよ。既存知と呼ばれる「説明しなくてもわかる発し手と受け手が共有している知識」というのは「説明しなくても分かる」がゆえにボケが風化した際には元ネタが分からなくなる。そこをマイルストンのようにボケに対する詳細な説明を挟むことにより文献的価値が発生する、という手法は誰かがやらなければならないことだと思うよ」 メージャ 「そうだな。数十年後に舞奈のボケを読んだ人が、この連載の第3部のサブタイトルが本当に「スターダスト・トラベラーズ」だという「オリジナル」と錯覚する可能性もあるからな」 舞奈 「えっ?えっ?なんかスゴイ真面目な話になってない?」 御影 「中国の書物もそぉやんな。文中のフレーズや言い回しに過去の書物の引用やパロディがあっても、当時読んだ人は元ネタが分かるんで注釈は不要やけど、後の時代の人が読んだ際は、なんの本から引用したんか、どのフレーズが引用されたんか、また「なぜ」そのフレーズが使われたんかを明確にせな読み進められへんもんな」 舞奈 「えー!御影まで!なにかあったの!?そうか!ここは夢空間なのね!デスノート・・・じゃなかった、ドリムノートを使わなきゃ!」 メージャ 「この場合の「夢空間」というのは・・・」 舞奈 「だ〜か〜らぁ!なんで今回はこんなに雰囲気違うのよ!」 フジモリ 「というわけで、緩急使い分けてみました中欧旅行記、第3部の始まりです」 |
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| <5日目> フジモリ 「今日からウィーンを離れて、チェコに移動します」 メージャ 「じゃあ、簡単にチェコの説明をしよっか。チェコ共和国、通称チェコは、ヨーロッパ中部の国。以前は「東欧」、現在は「中欧」に分類されている。オーストリアの北側に属し、1993年にスロバキアとの連邦を解消し現在に至っている。通貨は「コルナ」。1コルナ4円ぐらいだね。フジモリはずっと通貨を「チェスカ」と勘違いしてたみたいだけど」 フジモリ 「そうなんだよね。今思うと恥ずかしいよ」 メージャ 「この国はユーロを使えないんで観光する際は注意してほしい。で、ウィーンから出発したんだが、移動には電車を利用した」 フジモリ 「特急使ってプラハまで5時間、往復1万円弱。意外と近いよね。ウィーンを軸にして、1泊2日あれば充分楽しめると思うよ。そういうわけで列車に乗り込み、長旅を楽しむことにしました。うーん、意外と快適だ」 舞奈 「うー!」 フジモリ 「な、なんだ、どうした?」 舞奈 「真面目な話ばかりでボケ挟む余地がないぃ〜」 フジモリ 「いや、ボケは御影に任せとけよ。舞奈はキャラ設定どおりマイナなネタや知識で攻めればいいだろ」 舞奈 「いや、ここは私が成長するための試練だから」 フジモリ 「なんの試練だよ!」 舞奈 「・・・あれ、御影、静かね。なんかしゃべりなさいな」 御影 「いや、列車内で敵のスタンド攻撃はいつ来るんかなぁと思って」 舞奈 「そのボケがあったぁ!!」 フジモリ 「いや、フィレンツェ行き特急じゃないし。老化とかしてないし。・・・えーっと、話戻しまして特急の話。途中で入国監査がありまして、チェコに入ります。国境を越えた途端に町並みが変わったのが印象深かったね。そして、窓の外一面に広がる黄色」 舞奈 「えっ!?新手のスタンド使いかっ!?」 フジモリ 「違うって。窓の外に広がるのは菜の花畑。畑なんて規模じゃない。地平線まで菜の花なんだ。すごい綺麗だった」 舞奈 「なんだ、普通ね」 フジモリ 「普通じゃ悪いのかよ!・・・しばらくして特急が目的地に到着。チェコの地に踏み降りました」 メージャ 「あれ?意外と早いな?まだ3時間しか経ってないぞ?」 フジモリ 「そう。チェコの首都、プラハに行く途中で立ち寄ったのはチェコ第2の都市ブルノです。観光案内などにもあまり載ってないんで結構穴場の都市だ」 メージャ 「町並みは結構落ち着いてるね」 フジモリ 「落ち着いていますが、ぶっちゃけ、ちょっと治安が悪いので注意。駅のエスカレータで早速カバンのチャックを知らないうちに開けられてました(被害は無し)」 御影 「うわっ!こわっ!」 フジモリ 「まあ、海外旅行は基本的に気を抜いちゃいけないんだけどね。ブルノはゴシック風教会がたくさんあり、また市内中心地に観光スポットが固まっているんで2〜3時間ぐるっと周るだけでも観光気分が味わえます」 メージャ 「普通の写真だけど、これが教会。中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような錯覚を覚えるよ」 御影 「ここで毒の治療をしました」 フジモリ 「してないって!ドラクエだって!・・・と突っ込んではみたものの、ほんとにドラクエみたいな感じでした。なんと街中にドラゴンが!ここで一枚「ドラゴンと戦うフジモリ」」 御影 「ドラゴンちゃうやん!ワニやん!」 舞奈 「ところが、ワニを知らない当時の人たちはこのワニを見てドラゴンだと勘違いしたの。昔、ある若者が街に危害を加えていたドラゴンを退治したんだけど、実はそれはワニで、ワニを見たことのない街の人々がそれを伝説のドラゴンだと信じて市庁舎入口に吊るしたんだって。このワニの剥製は「ブルノのドラゴン」と呼ばれているそうよ」 御影 「えー、ボケちゃうかったん!」 フジモリ 「最初に話をしてた、既存知の明文化と似たものがあるね。というわけで市街地をぶらぶらして、そのあとちょっと中心から離れ、メンデル修道院に行きました」 メージャ 「メンデルといえば遺伝の「メンデルの法則」で有名な修道僧だな」 舞奈 「そういえば、浦沢直樹「MONSTER」最終巻で○○の母親が「私、メンデルと同じ大学に通ってましたの」って言ってたわね。それってこの都市のことだったのね」 フジモリ 「そういうこと。今回のプラハへの旅行は浦沢直樹「MONSTER」名所めぐりという目的があったんだけど、この都市(ブルノ自体は登場してないけど)も寄ってみる価値はあると思う。メンデル記念館にはエンドウ豆をモチーフにしたマークも描かれてました」 御影 「ふぅん」 フジモリ 「メンデル修道院の後はシュピルベルク城。ここはウィーンのシェーンブルン城と違い、小高い丘の上にあります。登り道が幾重にも分かれていて、ちょっとした迷路気分」 御影 「んなこと言っとぉから迷うんやね。ここで一枚。「いきどまり その2」」 舞奈 「ほんとに行き止まりじゃない!」 フジモリ 「地図もなかったし、ほんと登るのに苦労した。行き止まりに当たったときは全力でがっくりしたよ」 メージャ 「なんか、ほんとにドラクエの世界にいるみたいだな」 フジモリ 「そんな苦労もあってか、登ったときの気分は格別。見下ろした街も綺麗だったし、城自体もかっこよかった。観光客も少なかったし、この都市はオススメです」 メージャ 「へぇ」 フジモリ 「そんなこんなであっという間に時間が過ぎまして、ブルノを出発。いよいよプラハに降り立ちます」 舞奈 「夜のプラハには初めて来たが・・・まるでおとぎの国みたいだ・・・」 フジモリ 「うん、グリマーさん(「MONSTER」の登場人物)も言ってたけど、まさしくその通りだった。中世を思わせる教会やお城がライトアップされていて、ちょっとしたアトラクションやディズニーランドを思わせた。言葉を失うぐらいきれいな町並みだよ」 メージャ 「着いたのは夜8時か。じゃあ、宿にチェックインして今日は終了か」 フジモリ 「いやいや、夜はこれから。このおとぎの国のようなプラハを探索してみることにしました」 舞奈 「よぉし!まずは「三匹の蛙の店」ね!」 フジモリ 「うん。一生懸命探してみました」 御影 「探すんかいっ!」 フジモリ 「いや、もちろん創作だというのは分かってたけど、一応ね。代わりに見つけたのがこちら。それにしても、「MONSTER」もハリウッドで映画化されるし、「三匹の蛙の店」を実際に作ったら結構観光ポイントになると思うんだけど」 メージャ 「いや、日本人のみだろ」 フジモリ 「いやいや、観光シーズンだけあって、日本人もたくさんいたよ。で、カレル橋を渡ってプラハ城に登り、その中にある有名な教会、聖ヴィート大聖堂を見てきました。写真はこちら 舞奈 「うわぁ。ほんとうに幻想的ね!」 フジモリ 「だろ?夜のプラハの観光は是非しておくべきだね。一粒で二倍美味しい土地だよ」 メージャ 「で、晩御飯はどうしたんだ?」 フジモリ 「そう!今日の最終目的、レストラン「ミュシャ」で晩御飯を食べました。24時まであいてたんで、観光して22時ごろ入っても悠々ご飯を食べることが出来ました」 舞奈 「ミュシャってあの「ミュシャ」?」 フジモリ 「うん。アルフォンス=ミュシャ。19世紀末から20世紀初頭まで活躍した、アール=ヌーヴォーを代表するグラフィック・デザイナーだ。『黄道12宮(ゾディアック)』などが有名だね。店内にはいたるところにミュシャの写真や絵が飾られていた。フジモリはミュシャがすごい好きなんで、たまらなかったね」 メージャ 「料理はどうだった?だいたい、チェコ料理ってどんなの?」 フジモリ 「えーっと、シュビチコヴァー・ナ・スメタニェ(子牛のヒレ肉のスライスに、野菜をベースにしたクリームソースをかけたもの)とか、ローストポークなど。「ミュシャディッシュ」と名づけられた料理はローストビーフ、ローストポーク、クネドリーキ(蒸しパンみたいなもの)など5種類の料理が乗っていて、これ一皿でチェコ料理のほとんどが味わえるよ。あとはチェコビール。ルンゲ警部も飲んだ有名なピルスナー・ウルケルを飲みましたが、ホップが効いてきりっとした味だったね」 御影 「うわぁ。めっちゃ食ったなぁ」 フジモリ 「これだけ食べて飲んでも一人3000円ぐらい。日本だったら軽く倍いってた。ミュシャの絵も見て、美味しいチェコ料理も食べて、大満足の晩御飯でした」 メージャ 「ふう。長い一日だったな」 フジモリ 「そんなこんなで宿に到着。明日のプラハ観光に備えてゆっくり英気を養いました」 舞奈 「今回はここまでね。明日はじっくりとプラハ観光。・・・あれ、カバンになんか本が入ってるわね」 御影 「観光案内・・・と見せかけて「MONSTER」10〜12巻かいっ!」 フジモリ 「おそらく世界で初めて本場プラハに「MONSTER」を持ち込んだ日本人じゃないかな?(推測)というわけで、待て!次回!」 メージャ 「うわ、こいつ、本気でDrテンマの足取り追う気だよ。。。」 |