週刊三軒茶屋 第34号 著作:フジモリ 公開日:2004/09/30

カードゲーム『ザレゴトコート』レビュー

 「多趣味のサイト」と看板に掲げておりますが、カードゲームのレビューは初めてです。とはいうものの、フジモリおよびさんちゃメンバーは昔カードゲームをかなりやっておりました。(註:この場合の「カードゲーム」とは、トランプやUNOといったメジャーなものではありません)

 ちなみに、仲間内で流行ったカードゲーム3傑。

1. モンスターハント(グループSNE)

 自軍の前に伏せたモンスターカードを置き、他のプレイヤーカードを攻撃しながら、相手を全滅させるか名誉点を30ポイント貯めれば勝ち、というゲーム。
 システム、バランスともに絶妙。「相手を全滅させて勝つか」「ポイントを貯めて勝つか」など戦略性に求み、「相手がどのモンスターを持っているか」の読み合いが面白い。とはいえ、「謙虚に攻撃をしていき、誰からも攻撃されないプレイヤー」が一番強かったりするのだけど(笑)。

2. ダイナマイトナース(ホビージャパン)

 他のプレイヤーに「患者」カードを送り込み、送られたプレイヤーは手札にある医者カードで治していく。直せなかった場合患者は入院となり、入院患者があぶれていくと「容態悪化」→「死亡」となる。(これを「キルマーク」という)キルマークが10貯まったプレイヤーから脱落。生き残ったプレイヤーが勝利、というゲーム。
 設定がすごい。風邪の患者があっさり死んだり、不治の病の患者を「強制退院」させたり。「ブラックジャックによろしく」に先駆けた医療の闇を突くゲームでした(ウソ)。ちなみに、最強キャンセルカード「そんなはずはない」があるのはこのゲーム。

3. モンスターメーカー6(翔企画)

 プレイヤーは魔道師(配られたカードにてランダムに決定)となり、場に出されたマジックアイテムをオークション形式で落としていく。アイテムごとに得点が異なり、プレイヤーは自らの属性に合ったアイテムを獲得した方が得点が高いのだが、自分の名前「スペルネーム」を当てられるとその場で脱落、という、腹の探り合いが強いゲーム。相手の名前を当てたときの快感は格別。


 語りだすと長くなりますので、この話は別の機会に。「リングマスター」もいいゲームでしたが、いかんせん学校で遊んでいたら先生に取り上げられてしまい、実質遊んだ期間が短かったという思い出があります(笑)。

 閑話休題。

 当時の思い出が蘇る(ウソ)カードゲームレビュー。
 今回取り上げるのは、Y.Y.Clubさんというグループが作られた同人カードゲーム「ザレゴトコート」です。
 このゲーム、「キングスコート」というUNO系のゲームに、「クビキリサイクル」「クビシメロマンチスト」「クビツリハイスクール」などでおなじみの西尾維新「戯言シリーズ」のキャラクタをカードに配したものです。

 ルールはUNOをイメージしていただければわかりやすいのです。一人7枚もちでスタート。場にある数字か色が合えばカードを切ることが出来ます。切るカードがない場合、または手札を補充したいときなどは山札からカードを一枚引きます。残り1枚になったら「オンガード」を宣言。誰かが上がった時点でゲーム終了です。

 このゲームには各種イベントカード、UNOよりも凶悪な効果を持つカードがごろごろしています。例えば、「Wizard」という「Wild(色指定)」+「Skip or 手番回転方向指名」+「Draw5」+「次のプレイヤーは一回休み」+「更にもう一枚カードを捨てられる」という凶悪な効果を持ったカードは最強の請負人、赤い制裁こと「哀川潤」ですし、「Magician」という「全てのイベントカードとして使用可能」というこれまた滅茶苦茶な効果を持つカードはラスボスの「西東天」など、「強力なカードには強力なキャラクタ」が描かれています。

 これらのイベントカードは強力ですが、それぞれポイントがついており、他のプレイヤーに上がられるとそのポイントがそのまま自身のマイナスポイントとして加算されます。最終的にこのポイントが500点を超えたプレイヤーが負けとなりますので、まさしく「カードの切り方」を考えないといけないわけです。そこのところは、「敵にすると恐ろしいが、手の内に持っていても手に余る」という戯言キャラの特性をつかんでいると思います。

 カード一覧については下にまとめましたので別途参照ください。

 「Dungeon=次のプレイヤーを2回休みにした上で1ターンごとにカードを1枚引かせる」だとか「Dragon=次のプレイヤーを1回休みにした上でカードを3枚引かせる」とか、UNOの「Draw2」がおままごとのように思えてしまうカードばかりです。

 もちろん、対抗策もあり、「ダイナマイトナース」の最強カード「そんなはずはない」に匹敵するカード「Protector」や、受けた効果をそのまま跳ね返す「RoyalDecree」といったカードもあります。


 で、実際にさんちゃメンバーで遊んでみました。

 ただ遊ぶのも物足りないので、罰ゲームを設定。フジモリたちにあまり縁のないところに行ってみよう!とのことで、「コスプレ喫茶」訪問レポになりました。・・・なんだそりゃ。しかしこの罰ゲームで全員が真剣になり、熱い戦いとなりました。

 プレイ開始。

 最初の数回でフジモリが大負けに負けます。マイナスポイント80前後の負けをコンスタントにかまし、まずい状況に。このゲームを始めた頃は、「いかにいいカードを引くか」が鍵になると思ったのですが、実は「いかに効率よくカードを捌くか」が重要なポイントでした。

 「「King(色指定+手番追加)」→「King」→「FairMaiden(追加カードが捨てられる)」→「Duke(色指定)」で終了!」

 といった瞬殺コンボも可能なのですが、それを「切り札」に取っておこうとすると、誰かが先に上がったときにダメージが非常に多くなります。実際、最初のフジモリの大負けも「いいカードを抱えすぎていたため」が原因でした。

 「切札は早めに切る」

 通常のゲームと全く逆になりますが、これが「ザレゴトコート」のセオリーと実感しました。その教えに従い、誰かが上がりそうなときには保身に走り、「上がる人を止める」よりも「自分の持ってるカードの点数を減らすため、イベントカードを容赦なく切る(不良債権を整理する)」という方向に向かっていきました。確かに、上がった人は負債が0点ですが、「2点」の手札しか持ってなかったら負けてもほとんど勝ったようなものです。おかげで後半は誰も大崩れせず、フジモリにとって厳しい状況が続きました。

 さらに、このゲームの特殊ルールとしまして、「カードを配る前に親が山から取り分け、全員にぴったり配れたら前の負債がチャラになる」というものもありまして、これをアイヨシ・たけいとも成功させる始末。

結局、前半の大負けが響き、最終結果は以下の通りに。

フジモリ:509点
たけい:292点
アイヨシ:373点

・・・。
フジモリの罰ゲームが決定しました。
ちなみに上がった数でいうと、

フジモリ:6勝
たけい:6勝
アイヨシ:4勝

と決してフジモリが勝てなかったわけではないのですが・・・。まあ、罰ゲームについてはおいといて、遊んでみた感想を。

 「基となるゲームがある」だけあって、ゲームバランスが非常によいです。二転三転する攻防が楽しめ、おまけに「いかに切札をきるか」という戯言チックな攻防が楽しめます。カードゲームとして純粋に遊ぶもOK、「戯言シリーズ」ばりに心理戦を楽しんでもOK、キャラクタになりきって決め台詞を言いながら遊ぶのもOKという、まさに「色々な遊び方が楽しめるゲーム」だと思いました。戯言シリーズを知ってる人も知らない人もみんなでワイワイ盛り上がれる、非常に優良なカードゲームだと思いました。

 「再販時に3分で売り切れた」という伝説を持つこのカードゲームですが、作者さんたちのHPを見ますと「なんらかの方法を考える」とのことですので、もし手に入るようなことがありましたら、友達とワイワイ遊んでみてください。

・・・。
・・・・・・。
・・・罰ゲーム、フジモリかぁ。
はぁ。

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