
| 週刊三軒茶屋 第6号 : アイヨシ 『探偵学園Q(1)(2)』を読んで (ネタばれしてます。未読の方はご注意を!) |
ども。『週間さんちゃ』には初登場のアイヨシです。 『週間』としている割には、随分間隔が空いてしまっていますね(笑)。アイヨシとしては自前のコーナーとして日々つらつらと思ったことを適当に書く『日記』のコーナーがあるので、正直言ってこのコーナーにネタをさくほどの余裕はないのですが(苦笑)、そこは『三本の矢』じゃないですが、3人で運営しているこのHP、困ったときはお互い様(何のこっちゃ)ということで『日記』のように時の流れに任せるにはもったいないことを書くことにしましょう。 ということで、今回は『探偵学園Q』についてとりあげることにしましょう。このマンガはフジモリが『号外さんちゃ』において「ツッコミどころ満載の傑作バカミス!」として紹介しています。アイヨシはミステリについては人より少し詳しいとは思いますが、ミステリ漫画は余り読みません。しかし、「フジモリがそこまで言うのなら…」と思い読んでみました。結論から言いますと、非常に面白かったです。以下、どのように面白かったのかを説明したいとおもいます。 『探偵学園Q』は講談社コミックスから刊行されていまして、原作:天樹征丸、漫画:さとうふみやの『金田一少年の事件簿』コンビによるものです。 現在2巻まで刊行されていますが、あらすじをざっと述べますと、探偵学園に入学するための試験として実際に起きた過去の陰惨な事件の解決をすることになった受験生達。ところが、過去の事件の現場であるはずのそこに本当の死体があった…。嵐の孤島の中で起きる連続殺人!果たして犯人は…?! というものですが、このマンガを読んだ方には既にお分かりの通り、このあらすじは嘘です。事件の真相は、「殺人事件は受験生を試すための狂言だった」というものなのですから…。 別にこのオチそのものについてアイヨシはいろいろ言う気はありません。狂言殺人というオチはそれ程珍しいものでもないですし…。ただ、「ふざけるな!」と思ったのは事実です(笑)。それでは、具体的にツッコンでみましょう。 まず、仮にも探偵を名乗るのなら、死体はキチンと確認しましょう。いくら無残な光景が広がっているとはいえ、それさえしっかりしていれば事件(試験)はスピード解決だったのですから。あと、気になるのは遠山金四郎君です。彼は常人の千倍の嗅覚を持っており(オイオイ…)、本編においても通路に落ちていたハンカチの臭いから、本来そこに落ちていることがおかしいということに気付いて真相を見抜くことに一役買うわけですが、その嗅覚があるのなら、目の前にあるのが死体かそうでないのかぐらいはしっかりと嗅ぎ分けて欲しいものです。 次に、試験官の回し者である4人!こいつらは登場シーンでは四角に囲まれた中にハッキリ「受験生」と紹介されています。しかし、実は探偵学園の生徒です。これはまずいでしょう。すなわち、四角に囲まれた文字は小説でいえば神の視点である三人称に相当するもので、フェアプレイをモットーとするミステリにおいては、客観性を保証するため三人称の記述において嘘をつくことはタブーとされています。ですからこの場合には、例えば団先生あたりが「彼らも受験生だ…」などと紹介していれば問題がなかったと思います。(それにしても、彼らの演技力には脱帽です…。) それに、階段についていた足跡が不自然ということで車椅子を使用している団先生を犯人呼ばわりしていますが、車椅子に乗っている人間が具体的にどうやって階段に足跡をつけたのかが分かりません。逆立ちでもしたんでしょうか?だったらスタッフの誰かがやった方が良いと思いますし、そんなわけでアイヨシには無理なように思えるのですが…。 あと、一番マズイと思うのが2巻の巻末にある「Sの悲劇」! 「Sの悲劇」ではSこと三郎丸の苦労についてフォローしていますが、これは別にヘビ男みたいなことをしなくてもスッと手を引いてさっと穴に手を入れれば良いのですから問題ないでしょう。問題は、ここで「ヘビ男みてー」と突っ込んでいる獅子戸の方です。彼は壁から首を突き出しているのですが、よ〜く見てみますと…首が抜けないじゃないですか!(笑)こっちの方がよっぽど悲劇です。この観点から他のページも見てみますと、解決編の「獅子戸事件図解」の三郎丸も変です(腰が抜けません・笑)。 大きなツッコミとしては以上のようなものです。細かいことを言えば、例えば、足の怪我を柔道で投げられたものと推理するのは論理が飛躍しすぎだろ!とか、ネズミは生きている人間にも噛み付くだろ!とかありますが、まあ、いいでしょう(笑)。 とにかくツッコミどころのたくさんあるミステリー漫画ですが、密室のトリックには感心しましたし(もっとも、三郎丸が生きていたのならこのトリックは必要ないですが…)、それなりに楽しめました。ごちそうさまでした(笑)。 |