『愛』 著作:アイヨシ 公開日:2002/10/08

 青年には悩みがあった。その悩みはあまりに深く重く、青年は人生に絶望していた。青年は神に祈った。

「神よ!私はこれ以上の苦しみに耐えることができません。私の悩みにどうか、どうかお答え下さい!!」

 すると、まばゆい光を背に、青年の前に"神"が現れた。"神"は言った。

「迷える子羊よ。汝の問いに答えよう」

 青年は叫んだ。
「神よ!私はどうしても人を、人間を愛することができません!人を愛するとはどういうことなのでしょうか?愛とは…、愛とは一体何なのですか!!」

"神"は答えた。

「…私も人間を愛したことがないのだ」



(アイヨシのあとがき)

 アイヨシの人生観をストレートに出しただけの作品です。

 さらに本当を言ってしまえば、神なんていないと思っている無心論者で無宗教な罰当たり者ですけど、それでは小説にならないのでご容赦下さい(笑)。

 本来の宗教は、哲学を補完する役割を備えていると思うので、その存在意義を否定したくはありません。が、近頃の宗教はお金のかかるいかがわしいものや、人殺しの言い訳に使われているものがたくさんはびこっているので、どうしてもその意義を否定してしまいがちです。伝統ある宗教の場合には歴史や文学、人類学的な意義もあるとは思うのですが…。




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