<アニソンとは、なんぞや?〜アニソンの歴史・黎明編〜>

フジモリ 「まずは、アニソンについての定義だが、メージャ、アニソンってなんだと思う?」

メージャ 「いきなり振るなよ。・・・そうだな。普通に考えれば、アニメで歌われている曲だけど、単純にオープニング(以下:OP)、エンディング(以下:ED)、挿入歌の3種類あるな」

舞奈 「アニメだけ?ウルトラマンとか、仮面ライダーとかは?」

フジモリ 「いわゆる特撮ものだね。そうなんだ。まずアニソンについて語る前に、アニソンを定義しなくてはならない。アニソンとは、「アニメ、特撮、ゲームで用いられている曲全て」を指すことにする」

メージャ 「ゲームも?」

フジモリ 「うむ。次に説明するけど、これらの曲は根っこを同一のものとしているからだ。字の定義からすれば「アニメソング」と言う呼び名は妥当ではないかもしれないけど、他に言葉も見当たらないので「アニソン」とひとからげにまとめてしまうことにする。OK?」

舞奈 「それはわかったけど・・・。それにしても範囲が広すぎるわね」

フジモリ 「そうでもないだろ?・・・ここに、興味深いアンケートの結果がある。フジモリの友人数名に聞いた、「これがアニソンだ!」ベスト3の結果だ」

1.機動戦士ガンダム(OP)
2.科学忍者隊ガッチャマン(OP)
3.超時空要塞マクロス(OP)

メージャ 「うーん。確かに「これぞアニソン」だ。なんでだろうな」

フジモリ 「まず、共通して言えるのは、そのアニメのために作られた曲だということ。有名な話だが、ガッチャマンの作曲家は小林亜星だ。あとでアニソンの歴史を説明するけど、基本的にそのアニメのために作られた曲がアニソン。それを考えると、特撮やゲームの主題歌もアニソンといえるだろ?」

舞奈 「確かに」

フジモリ 「で、ここが一番重要なんだけど、オープニングで使われるアニソンは、「これからアニメを見る人のテンションを上げるものでなくてはならない」んだ」

メージャ 「上記の3曲は該当するな」

フジモリ 「少数意見でいただいたものの中には、「宇宙戦艦ヤマト」なんかもある。昔のアニメはいわゆる「戦いもの(ほとんどがロボットもの)」が多かったからなんだけど、聞くにしても歌うにしても、勢いがある歌だね、アニソンってのは。で、テンションが上がる要因として、「タイトルの連呼」がある。主題歌の中で必ず1回はタイトルが叫ばれる。それが、初期アニソンの特徴だ」

メージャ 「ルパン、アトム、ウルトラマン、仮面ライダー、マジンガーZ・・・。なるほど、枚挙にいとまがないな」

舞奈 「少女向けアニメもそうね。キャンディキャンディ、魔法使いサリー、花の子ルンルンなどなど」

フジモリ 「一方で、エンディングは寂しい曲が多い。さっきも言ったけど、昔のアニメは戦いものが多いんで、その戦いの虚しさ、あるいは戦い疲れた戦士たちを描いているのかもしれない。アンケートであったのは、

・ルパン三世(ワルサーP38)
・機動戦士ガンダム(アムロ〜)
・サイボーグ009(誰がために)

なんかがあるね。このオープニングとエンディングのギャップ、なにも戦いものだけではない。「元祖天才バカボン」だって、オープニングにはタイトルを入れてるし、エンディングは「41歳の春」というめちゃめちゃ暗い曲だ。オープニングでテンションを高め、エンディングで寂しさをつのらせアニメが終わるのを惜しませる。ある種、洗脳的な技だね」

舞奈 「洗脳まで言う!?」

フジモリ 「まあ、そこまでは冗談としても、主題歌とエンディングのアニソンに対する一種のパターンというのが定着し、アニソンの歴史は紡がれていったんだ」


<アニソンの進化〜アニソンの歴史・激動編〜>

フジモリ 「アニソンが変わったターニングポイントは、「北斗の拳」「Zガンダム」ぐらいからだ」

舞奈 「なんで?」

フジモリ 「これらの主題歌は、「アニメのために作られた」という前提条件を満たしながらも、曲内でタイトルを入れていない。それに、それぞれ歌い手に「クリスタルキング」「森口博子」といういわば歌手寄りの人材を起用した」

舞奈 「森口博子は当時歌手じゃなかったけど?というより、これがデビュー曲でしょ?」

フジモリ 「でも、アイドルで売り出しただろ?歌手寄りの人材であることは事実だ。このころから、切っても切れない関係だった「アニメ」と「主題歌」に微妙な変化が生じた。レコードやカセットテープの普及もあったんだろうけど、アニメの主題歌が「それ自体で歌われる」ようになったんだ」

メージャ 「ということは、歌番組の登場も関係してるのか」

フジモリ 「かもね。それゆえ、主題歌はそのアニメのために作られながらも独立した曲として売り出せる態勢になった。タイトルの連呼は、このころからなくなったと思われる。アニメはいわゆるアイドルや歌手に曲を歌ってもらうようになった。逆に言えば、いままで子供のものだと思われていたアニメが市民権を得たという証拠なんだけどね。これに該当するアニソンは、「CAT’S EYE」「タッチ」(この二つはまだタイトル連呼がある)「天空の城ラピュタ」「アニメ三銃士(酒井法子が歌った「夢冒険」)」、「YAWARA!(永井真理子「ミラクル・ガール」)」「幽遊白書」「ちびまるこちゃん(「踊るぽんぽこりん」)」なんかだね。曲も有名だし、アニメも有名だ。ちょうどアニメがゴールデンタイムに出たころでもある。もちろん、ドラゴンボールなんかは旧来のアニソン主題歌の血を引き継いでいたけどね」

メージャ 「でも、まだ曲を聞いただけでアニメが思い浮かぶね」

舞奈 「アニメとアニソンの関係が良好な証拠ね」

フジモリ 「で、アニメがゴールデンタイムで放送されるようになって、旧態依然のアニソンはしだいにドラマの主題歌と同列に扱われるようになったんだ」

舞奈 「ドラマの主題歌?」

フジモリ 「そのアニメ(ドラマ)のために曲を作ったんではなく、雰囲気がそのアニメ(ドラマ)に合うように作られた曲だ。いわゆる「タイアップ」というやつ。あるいは、雰囲気が似てるからその曲を採用した場合もある。いずれにせよ、主題歌とアニメとの間には密接なつながりがないというアニソンが増えてきた。「るろうに剣心」が良い例だね。ジュディマリの「そばかす」を聞いて、「るろうに剣心」のアニメを連想する人よりもしない人の方が多いから、絶対」

舞奈 「そういえば、「るろうに剣心」はどちらかといえばロックバンドの曲宣伝かと思わせるぐらい違和感のある選曲をしてたわね」

メージャ 「でも、あれは例外だろ?」

フジモリ 「とんでもない。「名探偵コナン」ではB’z、倉木麻衣なんかが歌ってるし、「金田一少年の事件簿」では広末涼子が歌ってる。以下は、2000年10月のアニソンカラオケ(DAM)のベスト10だ」

1  あなたのキスを数えましょう -You were mine-
 (アレクサンダー戦記 オープニングテーマ)  小柳ゆき
2  Secret of my heart
 (「名探偵コナン」エンディングテーマ)  倉木麻衣
3  シングルベッド
 (D・N・A2 エンディングテーマ)  シャ乱Q
4  ヒトリノ夜
 (GTO オープニング主題歌)  ポルノグラフィティ
5  ROCKET DIVE
 (AWOL オープニングテーマ)  hide with Spread Beaver
6  Driver's High
 (GTO オープニングテーマ)  L'Arc〜en〜Ciel
7  そばかす
 (るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 主題歌)  JUDY AND MARY
8  RUN! RUN! RUN!
 (フジテレビ系アニメ「ワンピース」エンディングテーマ曲)  大槻真希
9  陽はまたのぼりくりかえす
 (「DTエイトロン」 オープニングテーマ)  Dragon Ash
10  タッチ
 (タッチ)  岩崎良美

舞奈 「アニソンじゃない〜!!」

メージャ 「かろうじて「タッチ」ぐらいだな。あとはほとんどが有名なアーティストだ」

フジモリ 「まあ、これは極端な例だし、深夜のアニメでは昔ながらのアニソンが歌われているけど、少なくともゴールデンタイムでやるアニメの主題歌はもはや「アニソン」とは言えなくなった、というわけだ」


<アニソンは死んだのか?〜アニソンの歴史・復活編〜>

メージャ 「じゃ、これからのアニソンってどうなっていくんだ?」

フジモリ 「まず一つ考えられるのが、メジャー化とマイナー化という二極化だ。ゴールデンタイムなどでやるアニメは今後も著名アーティストを起用し、「曲」と「アニメ」のタイアップという方向で進んでいくだろう。一方、深夜アニメやテレビ東京系アニメはマイナーな歌手などを起用し、「アニメのための主題歌」という昔ながらの方向で進んでいくんじゃないかな?」

舞奈 「なら、とりあえずアニソンが絶滅することはないの?」

フジモリ 「うーむ。フジモリも最近の深夜アニメを知らないんでよくわからない(笑)。おまけに、テレビ東京などのアニメだと地域によってはビデオでしか見られないというかなりローカルな文化になってしまう」

メージャ 「でも、さっきのランキングでも「ワンピース」が入ってたり、ちょっと前になるけど「エヴァンゲリオン」は立派なアニソンだろ?(テンションが上がる、そのアニメのために作られた曲ということ)」

舞奈 「そう考えると、まだまだ子供たちの心に残るアニソンというのはなくならないってことね」

フジモリ 「そうだね。アニソンの定義に追加で、「カラオケで歌うとそのアニメを見たもの同士でグルーヴ感が生まれる」というのがあるね。「そばかす」を歌うときはジュディマリの「そばかす」を歌ってるわけだけど、「残酷な天使のテーゼ」を歌うときは「エヴァンゲリオン」の主題歌を歌っているわけだしね。昔ながらのタイトルを入れるという意味では「ポケットモンスター」なんかが該当するし、アニメに関しては今後も「アニソン」という血が絶えることはなさそうだね」

メージャ 「特撮は?」

舞奈 「これは一目瞭然よ。ウルトラマンシリーズ、仮面ライダーシリーズ、戦隊ものシリーズ、音楽は多少現代風になってるけど、その作品のために作られ、見る子供たちのテンションを上げ、タイトルを叫ぶ特撮ソングは、今でも昔のアニソンの血が脈々と受け継がれているわ」

フジモリ 「同様に、ゲームにも昔ながらのものがあるね。ファイナルファンタジーはさっきのゴールデンタイムの主題歌みたいなところがあるけど、その他の主題歌があるゲームは「そのゲームのために作られ」「ゲームをする人のテンションを上げる」という意味では立派なアニソンと言える」

舞奈
 「フジモリが言うゲームの主題歌って、「ときめきメモリアル」とか「サクラ大戦」「To Heart」とかのことでしょ?ほかに該当作品が思い浮かばないんだけど」

フジモリ 「・・・・・・」


<好きなアニソン、心に残るアニソン>

フジモリ 「さて、こういった時代背景を踏まえ、アンケートによる「好きなアニソン」について解説を加えてみることにする」

メージャ 
「アンケートって、誰にとったんだ?」

フジモリ 「アイヨシ、たけい、まっつん、あとは友人数名。年代は同じ。興味深いことに、3票集めたアニソンが2つあった」

舞奈 「なに?ルパン?ガッチャマン?」

フジモリ 「いや。「ブルーウォーター」と、「ハロー、バイファム」だ」

メージャ 「・・・・・・。なんだそれは?」

舞奈 「めちゃめちゃマニアックね」

フジモリ 「どこがマニアックだ!?NHKが誇る大人気アニメ「不思議の海のナディア」主題歌と、ガンダム総監督によるアニメ「銀河漂流バイファム」の主題歌だぞ!!」

メージャ 「アニメもマニアックだが、好きな主題歌で選ぶところもマニアックだ」

フジモリ 「そうかなぁ。どちらも名曲だぞ」

舞奈 「(アンケート結果を見ながら)あれ?フジモリ、両方一票ずつ入れてるわね」

メージャ 「3分の1はお前か!?」

フジモリ 「そうだ。ナディア、バイファムともにアニメが非常によい出来だった。主題歌もアニメの雰囲気に非常にマッチしている。だいたい、好きなアニソンの基準は、「アニソンがそのアニメの雰囲気にマッチしている」あるいは「歌っている人が好き」のどちらか(または両方)だから、この選曲は非常に王道だと思うぞ」

舞奈 「・・・王道という言葉の使い方が間違っているような気がするけど・・・」

メージャ 「どれどれ、その他の意見としては・・・。まっつんのベスト3は

1.夢をのせて (天空の城ラピュタから)
2.ユリアよ永遠に (北斗の拳から)
3.ルパン3世のテーマ

だ。おお。普通だな」

フジモリ 「あの人はカタギだから(笑)。ま、これらベスト3はアニメと非常に雰囲気がマッチしているという特徴がある。いわば、アニメとの相乗効果で聞く人の印象に残っているわけだ。一方、「ミラクルガール(YAWARAの主題歌)」なんかは歌手が好きだからその曲が好き、しかもそのアニメの雰囲気に合っている曲だ。シティハンターの「Get Wild(TMネットワーク)」もこれに該当する。変わったところでは、「カウボーイビバップ」という意見もあった。あれは歌詞はないけど、アニメの雰囲気にマッチした立派なアニソンだな。深夜アニメで言えば、「Lain」の主題歌も人気がある」

舞奈 「そういうあんたは、ベスト1に「檄!帝國華撃団!」を挙げているけど」

フジモリ 「最近アニメになったゲームの主題歌だけど、あれはいいね。聴くもののテンションを上げるし、みんなで大合唱すると最高だぞ。古きアニソンの流れを受け継いでいるアニソンの中で、最高の出来だ」

メージャ 「みんなで大合唱って・・・」


<まとめ>

フジモリ 「というわけで、アニソンはそのものが単体で歌われるようになるという進化を遂げながら、著名アーティストが歌うアニソンとアニメを見るもののテンションを上げるという昔ながらの役割を持ったアニソンの二つに分化した。アニメをメジャーにしていくのは前者だが、結局のところ、アニソンとしていつまでも歌われるのは後者のほうだと思う」

舞奈 
「みんなが好きなアニソンとして挙げるのは、まず「アニメありき」の曲だもんね」

メージャ 「で、数あるアニソンの中でも、アニメが印象に残り、そのアニメの雰囲気にあった曲が印象に残っていくわけだ」

フジモリ 「そう。アニソンの歴史はイコール、アニメの歴史であり、それを見ていた人の歴史でもあるんだ。アニメってのは文化だから、アニソンを語ること(=アニメを語ること)が、歴史の一側面を語ることにつながるんじゃないかな。今回の原稿を書きながら、そんなことを考えたよ」

舞奈 「・・・でも、あんたの歴史はかなり偏っているみたいだけどね」

フジモリ 「そ、そんなことはない、と思うけど・・・」

メージャ 「でも、まっつんはバイファムもナディアも知らないって言ってたぞ」

フジモリ 「う、うるさい!ならば、このページを見る人に聞いてみようじゃないか!」

舞奈 「どうやって?」

フジモリ 「三軒茶屋初の、アンケートページを作る!!」

舞奈 メージャ 「ええ〜〜っ!?」


<では、みなさんの好きなアニソンは?(アンケート)>

フジモリ 「てなわけで、ここまで呼んできた皆さんへ。あなたの好きなアニソンはなんでしょうか?というアンケートを取りたいと思います。ボックスに該当アニソンがあれば一票をお願いします。なければ項目を作成してください。不明なもの、明らかにいたずらとわかるものは削除する場合がありますが、アドレス等痕跡は一切残りませんので気楽に一票入れてくださいな。よろしくお願いします」

舞奈 「今までの偏った意見は無視して、本当に好きなアニソンに一票を入れてくださいね〜」

フジモリ 「偏ってないっちゅうの!」


<<アンケートページはこちら>>



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