| フジモリの脳内ラビリンス
〜a labyrinth in fujimori's brain〜 Sixty-first bookshelf 森岡浩之『星界の戦旗I 〜絆のかたち〜』 |
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「でも、野暮って、なにがだ?」 「いえ、なにか楽しそうだったものですから」 フジモリ 「♪もえあが〜れ!もえあが〜れ!」 御影 「またつかみはアニソンかいっ!」 フジモリ 「まあまあそう言うなって。今回読んだ本は広い宇宙を舞台にしたSF。燃えるねぇ。ガンダムの一つや二つ歌いたくもなるよ」 御影 「いや、二つも歌っとらんやろ」 フジモリ 「歌ったって。さて、前回はプロローグ「星界の紋章」を1から3までまとめて書評したけど、今回は1巻づつ感想を述べていきたい。ではまず1巻目。「星界の戦旗1〜絆のかたち〜」だ。では御影、あらすじを」 御影 「ラブコメ風がええ?」 フジモリ 「い、いや、普通で」 御影 「ちぇ。ほな、いくで。 宇宙空間を故郷とし、強大な星間帝国を築いて、銀河の半分を支配するアーヴ。 帝国では、 三年前に<人類統合体>に制圧された星々を奪いかえすため、今まさに大規模な作戦行動が 始まろうとしていた。戦争を前に、編成される大艦隊。その中に一隻の小さな突撃艦があった。 艦の名は<バースロイル>。 皇帝の孫娘にして帝国を継ぐアーヴの王女、ラフィールが指揮する最初の船だった! ゆぅ話や」 フジモリ 「今作は、「星界の紋章」の続編にあたる。作者は「本編」って言ってるけどね」 御影 「本編?」 フジモリ 「前作「星界の紋章」で世界についての知識を深めてもらい、今作から始まる「星界の戦旗シリーズ」を楽しんでもらおうという寸法らしい。実際、今作はこの世界独特の単語や世界設定がばんばん出てるんで、「星界の紋章シリーズ」で培った知識が活きてきたわけだ」 御影 「難しい単語は飛ばして読んどったくせに」 フジモリ 「う。痛いところをつくなぁ。しかし、世界設定などは雰囲気がを味わうことができればそれでいい。大事なのはストーリィだ」 御影 「今回もラブコメやったな」 フジモリ 「一言で片付けるなぁっ!・・・確かに、今作でもラフィールとジントのラブラブぶりが炸裂してたけどな」 御影 「そやろ?なにせ、ラフィールが艦長になってから、ラフィールとジント、初めての○○があったし。・・・うわぁ、もぉ、恥ずかしいわぁ!」 フジモリ 「戦闘だろ?」 御影 「いきなり正解を言ぅなぁっ!ここは「キス?それとも接吻?」とかボケなっ!」 フジモリ 「どっちも同じだろうがっ!」 御影 「ほな、「キス?それとも社交ダンス?」とかボケなっ!」 フジモリ 「なんで社交ダンスなんだよ!それに二文字じゃないだろがッ!」 御影 「ノリや、ノリ。まったく、女心がわからんやつやなぁ」 フジモリ 「女心かよっ!・・・感想に戻るぞ。まあ、御影の言う通り、今回はラフィールたちが初めて艦隊戦を行った、記念すべき巻だ。平行宇宙、通常宇宙など、今までのスペースオペラとはちょっと違った世界概念なんで最初はちょっと戸惑ったけど、読み進めてくと意外に「王道」な戦争だと感じた」 御影 「勝つべくして勝つ、ゆぅ、平凡な戦争やな」 フジモリ 「思うに、田中芳樹の「銀河英雄伝説」で奇略を駆使した派手な戦争に慣れてしまったから、そこの部分を物足りなく感じるんだろうね。でも、この「星界シリーズ」、そういったマクロな視点から書かれていないんで、ちょうどいいんじゃないかな」 御影 「マクロな視点?」 フジモリ 「そう。「星界シリーズ」は非常にミクロな視点から書かれている。それは、「銀河英雄伝説」であえて掘り下げなかった「戦争における各艦のクローズアップ」だ。今回の話は、そのへんが実に詳しく書かれていた」 御影 「ラフィールたちが乗った突撃艦、「バースロイル」のこと?」 フジモリ 「そう。宇宙での戦闘において、艦内の様子やクルーの人間模様などが実に生き生きとかかれている。この話において、戦争で破壊される「1機」はただの数字じゃないわけだ。敵の集団を自軍が倒すのではなく、敵艦1体をいかにして倒すか、に艦長かつ「操縦士」であるラフィールが挑んでいる。戦略レベルでも戦術レベルでもない。「戦闘」レベルでの話だ。そういった戦争における一部分の「クローズアップ」がこの本の面白さだね」 御影 「ラブコメ部分やのぉて?」 フジモリ 「どうしてそこに持ってくかなぁ。そっちの方に関しては今回も「仲良く喧嘩しな」な状態だったし。まあ、ジントの影響でラフィールの精神的成長が見られたことは興味深いところだけどね。もちろん、艦長になったことにも精神的成長の一因だろうけど。人の上に立つと、成長するもんなのかな?」 御影 「人にもよるやろ」 フジモリ 「身も蓋もないことを言うな。・・・とにかく、今回は二人のラブコメ部分をスパイスとしながら、初めての艦隊戦というイベントが起こった。シリーズの序章であるにもかかわらず、ぐいぐい引きこまれる本だったな。それに、味のあるキャラも続々出てきたし。とにかく、各艦の「クローズアップ」という視点が非常に面白い。次巻をすぐに読みたくなる、そんな本だったね。これが、今回の感想かな?」 フジモリ 「しかし、スペースオペラってのはやはり心踊るね。「銀河英雄伝説」みたいに戦略、戦術を駆使しているのを読むのも楽しいし、「星界の戦旗」のように艦を縦横無尽に動かしているのを読むのも楽しい。宇宙が舞台というだけで、なんでこんなに燃えてくるんだろう?」 御影 「そやな。「燃やせ!燃やせ!真っ赤に燃やせ!」ゆぅ歌もあるしな」 フジモリ 「それは宇宙が舞台じゃないだろ!」 御影 「ほな、「燃え上がれ!心のコスモ!」は?」 フジモリ 「それは小宇宙だろうが!しかも宇宙を燃やしてどうする!!」 御影 「ウは宇野首相のウ!」 フジモリ 「意味不明なボケで落とすなぁっっ!!」 |