フジモリの脳内ラビリンス

〜a labyrinth in fujimori's brain〜

Second bookshelf(ネタバレ感想)
田中芳樹『創竜伝12 竜王風雲伝』


註!
今回の書評には内容に関するネタバレがあります。未読の方はご注意ください。


フジモリ
「さて今回読んだのは前回とはうってかわってライトな作品、創竜伝の待望の続編だ」

御影
 「ほんま待望やな。何年ぶり?」

フジモリ
「覚えてないなぁ。この作者、いつ本だすかわからないから」

御影 「『アルスラーン戦記』の10巻は読んだん?」

フジモリ
「あれ、前巻までの内容忘れてるんで、新刊が出るたびに今までのを読み返さなくちゃならないんだよ。したがって、今だ手付かずです」

御影
 「田中芳樹(特に創竜伝)はフジモリが中国文学を専攻するきっかけを与えてくれた、偉大な作家なんやけどなぁ」

フジモリ
「でも、この刊行ペースじゃしょうがないかな、とも思うよ。後世の人が全巻読んだらまた評価が変わってくるのかもしれないけどね」

御影
 「完結すれば、やろ」

フジモリ
「そういう不吉なことは言わないっ!ただでさえ未完の作品が・・・ぶるぶる」

御影
 「で、今回の創竜伝はどうやったん?たしか前回、銀月王を宇宙に帰したところで終わったんやんな」

フジモリ
「微妙なボケを…。それは、前回が外伝だったから。あれは一巻完結でしょ?5巻のときとおなじ」

御影
 「でも、今回も外伝やろ?」

フジモリ
「まあ、そうなんだけど(笑)。一応10巻からの続きになっている。時は竜王一族が現在の竜堂家に転生する前。時空の狭間に落ちて行方不明になった竜王家の長男を助けるため、三男は人界に降りた。そこは宋代の中国。歴史上の英雄たちと邂逅するなか、異国から来た邪神と戦う、というストーリィだ」

御影
 「今回、作者の趣味丸出しの回やったね」

フジモリ
「でも、これ単独で読むと非常に面白い。いわば「パラレル歴史物」になるんだけど、他の作者と違って中国歴史物には定評がある田中芳樹だから、時代考証や終盤で邪神を追い詰めるため経文を木版印刷する、なんてのはトリッキィで良かったな」

御影
 「田中芳樹の中国物はおもろいもんね。「反三国志」が邦訳されたのも、田中芳樹が創竜伝内で紹介したからという有名なエピソードもあるぐらいやし」

フジモリ
「ま、今回は創竜伝の世界に作者が戻るでのリハビリの巻としておこう(笑)。それか、ファンサービス。フジモリにとっては歴史物も田中芳樹も好きなんで、非常に満足した巻だったしね」

御影
 「ほな、次からが本篇になるな」

フジモリ
「作者は「外伝入れて12巻で完結」とか言ってた気がするけど、このままだともっとかかりそうだな」

御影
 「どちらにせよ、次の巻がいつになるかというのが竜堂家に立ちふさがる最大の敵、ちゅうことやな」

フジモリ
「一応、13巻は21世紀初頭って言ってるけどね」

御影
 「ほな、よくて来年の年末、へたすりゃ「長い目で見れば、2002年も21世紀初頭」とか言い出しそうやな」

フジモリ
「うう。ありそうで反論できない。とにかく、フジモリが10巻までの内容を忘れないうちに時間を出してくれることを切に願います」

御影
 「ほんまに心底祈っとるな(笑)。ほな、その間にアルスラーンを頭から読んどこか」

フジモリ
「ああ〜。また15翼将の名前を覚えなおしか〜。あれ?15翼将だったっけ?16翼将だったっけ?」

御影
 「それすら忘れとるんかいっ!」



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