フジモリの脳内ラビリンス

〜a labyrinth in fujimori's brain〜

Sixth bookshelf(ネタバレ感想)
風の谷のナウシカ


註!
今回の書評には内容に関するネタバレがあります。未読の方はご注意ください。



木々を愛で虫と語り風をまねく鳥の人。
その者青き衣をまといて金色の野に降りたつべし。
失われた大地との絆を結ばん。


たけい 「今回は『風の谷のナウシカ』を取り上げようと思う。」

御影 「またあんたかいな。今度は本物やろな?「秘密」のときには、まんまとだまされそうになったからなぁ」

たけい 「まあ、いいじゃないか。とりあえずあらすじをお願いします。」

御影 「はいはい。ぶつぶつ。

 最初は、ホストコンピュータVS救世主やってんけど、途中からコンピュータウィルスが強くなりすぎてもぉて、やもなく救世主とホストコンピュータは手を組む事にしたんやな。せやけど、結局救世主はウィルスにぼこぼこにされてまうねん。もう駄目やゆぅて誰もがあきらめた瞬間、暖かな触手たちに包まれて救世主は復活すんねん。らんらんらら、らんらんらん・・・」

たけい 「・・・」

御影 「・・・。つっこまへんの?」

たけい 「いや、つっこむところは分かっているんだけど、これつっこんで大丈夫かなあ?と思って。」

御影 「大丈夫やって。ほら「マトリックス ナウシカ パクリ」でググればこんなに出てくるし。」

たけい 「あーもういいです。とりあえず、あらすじは僕が、、

 かつて栄えた巨大文明が衰退した後の未来の物語です。

 地上は有毒の瘴気を発する巨大菌類の森『腐海』に覆われ、人類は腐海周辺にわずかに残された土地に点在していました。その森の住人である巨大な蟲々に怯えつつも、それぞれが小さな王国を築き暮らしていました。その国の1つに「風の谷」があり物語はそこから始まります。

 2大勢力である土鬼(ドルク)とトルメキアの愚かな戦いに巻き込まれながらも、風の谷のナウシカは世界を救おうとします。ナウシカはときにはトルメキアの皇女クシャナと歩み、またときには土鬼(ドルク)の僧と行動を共にします。

 そんな運命に翻弄されつつも、ナウシカは腐海の謎を徐々に解き明かしていきます。やがて、世界を7日で焼き尽くしたと伝えられる伝説の巨神兵が復活し、物語は土鬼の聖都シュワを舞台にクライマックスを迎えます。

って話だよ。」

御影 「そんな濃い内容やったっけ?

 ペジテが王蟲を利用して風の谷を攻撃して、巨神兵を使って反撃してんけど、結局駄目でナウシカが体を張ってとめて。らんらんらら、らんらんらん・・・

って話やったと思うねんけど」

たけい 「その、らんらんらら、らんらんらん・・・はやめなさいって。それは映画版です。実はこの物語は宮崎駿氏によってアニメージュで1982年から1994年まで13年もの長期にわたって連載されていたんだ。」

御影 「へぇ。へぇ。」

たけい 「漫画版ナウシカの大きなテーマはズバリ『腐海の誕生した理由』にある。これをユパ・ナウシカ・セルムらがそれぞれの立場でアプローチして、やがて解明されていくんだ。」

御影 「セルムって誰?映画版にはいぃへんかった思うねんけど?」

たけい 「そう、このセルムが物語上とても重要な役割をはたすんだ。彼は人間の世界を捨てて腐海の中で生活する通称「森の人」と呼ばれる民族の一員なんだ。」

御影 「ふーん。」

たけい 「ユパは旅中に腐海の底に清浄な世界があることを知り、そこの砂を持ち帰ります。ナウシカは城の地下で腐海の植物を育てます。そして、水と土がきれいな場合、腐海の植物は瘴気を出さないことを発見し、腐海こそが、汚れた大地を浄化しているという結論に達します。
このあたりは映画版でも語られているよね。」

御影 「確かに。王蟲は世界の守り神や言ぅことを訴えとったしね。」

たけい 「そしてセルムなんだけど、彼こそ腐海の尽きる所を知る唯一の民俗(森の人)なんだ。」

御影 「腐海の尽きる所?」

たけい 「そう『腐海の尽きる所』。腐海が生まれて1000年、そろそろ浄化されきった場所があるんじゃないかってこと。」

御影 「んーで、腐海の尽きる所はどんな場所なん」

たけい 「それは、みんなの想像する通り。清廉な世界があるんだよ。」

御影 「なーんや、じゃあそこにみんなで移住してHappyEndな訳やね。」

たけい 「ところがそうはならないんだ。そして、それこそがこの物語の主題であり、最大の謎解きなんだ。」

御影 「そこは、読んでのお楽しみってことなん?」

たけい 「そうだね。ただし、ヒントをひとつだけ。映画版のラストなんだけど、やや漫画版と矛盾する形で終わっているんだ。きっと、このシーンを入れることに対して監督はずいぶん悩んだんじゃないかな?と個人的には思うよ。」

御影 「そこまで深読みする?」

たけい 「まあ、ひょっとすると、映画版を作成した時点では物語の完結までイメージできていなかっただけかも知れないけど。」



御影 「うちのフジモリは既読かなあ?」

たけい 「いや、こういうかたぎの作品は読んでいないと思うよ。」

御影 「そうそう、マニアやからねえ。誰も知らないような本はたくさん持ってんねんけどね(笑)」

たけい 「アンチ・メジャが彼の生き方だからね。だから、メジャな作品を書評したいときは正体を偽ったりして。(ニヤリ)」

御影 「(はっ)ああっ。あんたまさか!また。。。」



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