| フジモリの脳内ラビリンス
〜a labyrinth in fujimori's brain〜 First bookshelf 21世紀に残したいマンガ(その1) |
フジモリ 「さて、一つ目の本棚、「21世紀に残したいマンガ」をのぞいてみましょう」 御影 「今年で20世紀も終わりやもんなぁ。そもそも、いわゆる娯楽の手段としてマンガが生まれたのも20世紀なんやし、ここらで振り返ってみるのもええかもしれんなぁ。巨匠、手塚治虫とか、藤子不二雄とかはもちろん・・・って全く入ってへんやん!」 フジモリ 「いや、そういう誰もが残すマンガを紹介しても意味ないだろ?それより、20世紀の終わりに青春時代を迎えた人たちがリアルタイムで読んだマンガこそがこの本棚に入るべきだ」 御影 「つまり、’80年代〜’90年代に完結したマンガ?」 フジモリ 「そう。完結していないとダメ。「MONSTER」とか「バガボンド」とか、現在連載されている傑作マンガもあるけど、マンガを一つの作品としてとらえたとき、「破綻せずに完結していること」は一つのキーポイントだ。週刊、あるいは月刊という商業誌のペースのなかで、それに潰されず完結することですら稀だからね」 御影 「ほな、大部分のマンガがあかんなぁ。特にジャンプのマンガはやめたくてもやめられ・・・(もがもが)」 フジモリ 「(御影の口を抑えながら)♪だれもがわかっちゃいることさ〜」 御影 「あ〜、やめぃ!うっとうしい!しかも歌なんか歌って!(註:この原稿のBGMは上々颱風「ためごま」です」 フジモリ 「まあそういうわけで、フジモリが21世紀に残したいマンガ、今読み返しても面白いマンガを紹介します。あと、この本棚の特徴として、「思い出すたびに増えていく」というのがあるんで、ちょこちょこ更新していきます」 御影 「な〜んか納得できへんねんけど・・・。ま、行ってみよか」 |
| SLAM DUNK (全31巻、井上雄彦、集英社) フジモリ 「いきなり名作が出たね。ま、説明する必要もないですけど、不良の桜木花道が好きな子のためにバスケを始め、ライバルやチームメイトとの交流のなかで成長していく物語です」 御影 「なんかえらいはしょりようやなぁ。ま、実際その通りなんやけど」 フジモリ 「このマンガの凄さはコミックスで読むとよくわかる。ジャンプ(週刊少年ジャンプ)で読んだときには一試合一試合が長く、一週間の間(ま)によって読む側のテンションが切れてしまうという欠点があったんだけど、単行本になれば一気に愉しめる」 御影 「山王戦の最後なんて特にそうやね。セリフなしであれだけ読者をひきこませるマンガなんて初めてみたわ」 フジモリ 「流れる汗がリアルで、選手の息遣いが聞こえてくる、なんて言うと陳腐な比喩になっちゃうけど、あの卓越した画力であそこまで描かれたら脱帽だよ」 御影 「選手がみんな個性的やったしな」 フジモリ 「監督もね。ま、これは文句なしに傑作、名作でしょう。そうそう、フジモリの友達がテレビでNBA(アメリカのプロバスケ)の試合を見て、「スラムダンクみたいだった」って言ってたっけ」 御影 「逆やろがっ!」 |
| うしおととら (全33巻、藤田和日朗、小学館) 御影 「これも名作やね。フジモリが古本屋で全巻一気買いした話は有名やなぁ」 フジモリ 「どこで有名なんだ、どこで」 御影 「え、いや、近所の奥様方とか・・・」 フジモリ 「どこのだ!・・・まあ、それはおいといて、これはサンデー(週刊少年サンデー)で連載されたマンガです。「獣の槍」を持つ少年、うしおとそれを狙う妖怪、とらがさまざまな化け物を退治しながら全ての悪の元凶である九尾の狐「白面の者」に立ち向かっていくというストーリィです」 御影 「一言で言うなら、「大活劇冒険マンガ」やね」 フジモリ 「そのトウリだ!そして、最後の決戦ではそれまでうしおととらが接してきた妖怪や人間たちが一致団結し二人に協力し、九尾に立ち向かう。今までの全ての話が伏線だったかのように思えるこのシチュエーションは、マンガ史上屈指の名場面と言っても過言ではない!」 御影 「おーおー、熱くなって。ま、確かに、読むものを熱くするエネルギィを持った傑作やな」 フジモリ 「このマンガにはたくさんの妖怪が出てくるけど、それも見所のひとつだな」 御影 「そういえば、フジモリって昔「フジモリくんて、あやしいよねぇ」「え?あやしいって?」「えーっと、妖怪の「妖」に妖怪の「怪」のアヤしい〜」って言われたことがあったね」 フジモリ 「・・・・・・・」 |
| めぞん一刻 (全15巻、高橋留美子、小学館) 御影 「おう、こう来たか。えー、これは、アパート「一刻館」に住むことになったダメ学生、五代と管理人さんの音無さんが住人や知り合いのハチャメチャに振りまわされながらも、結ばれていくというラブコメです」 フジモリ 「ラブコメの金字塔だね。前半は五代が一方的に管理人さんのことを好きなんだけど、同じアパートに住む住人のハチャメチャによって、いい雰囲気になったりしてもいつも想いが伝わらずに話が終わるというコメディチックな部分が多い。しかし後半になってシリアスな展開になると、五代の進路、五代とライバルとの管理人さんをめぐる三角関係、五代を慕うキャラの登場、などなど「お約束」といったらそれまでな要素がこれでもかこれでもかと詰まってくる」 御影 「むしろこのマンガから始まったんかもなぁ」 フジモリ 「そして、最後に二人は結ばれる。その困難が長かった分、読者に与えるカタルシスは他の恋愛マンガの比ではない」 御影 「純粋な恋愛漫画ではないぶん、二人の想いが伝わらないもどかしさが長く続いてもあきへんかったし」 フジモリ 「それに、管理人さん(音無響子)というキャラが魅力的だったしね。ホームページで「管理人さん」とか言われても、まずこの人が頭に浮かぶぐらい(笑)。ラブコメとかあんまり読まないジャンルだけど、これは別格」 御影 「Leafのギャルゲーばっかやってるお前に言われとぉないわ」 フジモリ 「それを言うなぁっ!」 |
| レベルE (全3巻、富樫義博、集英社) フジモリ 「これは傑作というより「怪作」かも。「地球人が気付かないうちにたくさんの異星人が来訪している」という設定の日本が舞台。舞い降りた天才的頭脳と悪魔の性格を持つバカ王子が巻き起こす騒動を描いたもの。見開き丸々日記にしたり、ミステリィ要素を含んだり(誰が頭の中の甲子園に閉じ込めたか、論理的に導き出せる)、冨樫ワールド全開の一作」 御影 「この人の発想って、とてもおもろい。まともに描けばこれだけのものが描けるんねぇ」 フジモリ「まともにかけば、ね(笑)」 |